インターネット絵師の承認欲求と神絵師に対する嫉妬心について。
まず今回の記事にインターネット絵師を貶すような意図は一切無いことを書いておきたい。
世の中の人間は承認欲求に飢えている。まるで狼のように。
5ch(旧2ch)を見てもTwitterを見ても、誰もかれもが自分のことを見て欲しい。反応が欲しい。褒めて欲しい。もはや人間の4つ目の欲求と化している。
現実と同様インターネットにおける承認欲求の満たし方も様々。
絵を描く。歌を歌う。ゲーム実況……まあどれもそれなりの能力が備わってないと注目なんてされない訳だが。
ブログも同じ、俺も同じである。
その中で今回記事にするのは、ネットで絵を描く「絵師」という存在。
皆が皆承認欲求に飢えている世の中、あくまで俺の主観だが、その中でも絵師という存在は特に承認欲求が強いと感じる。
そして承認欲求の強い人間、自分のことを見て欲しい人間の多くは、同時に嫉妬心も強い。
自分より注目されていたり、賞賛を浴びている人間を妬む。他人が注目されている理由が自分が求めている形だとしたら尚更だ。
Twitterにいる絵師は、自分より画力が高かったり、フォロワー数が多い絵師に対する嫉妬をネタにすることが多い。様々なものがあったと思うが、俺が一番記憶に残っているのは
「神絵師を殺して、その肉を食べて画力を上げる」
というものだ。神絵師とは絵が非常に上手く、ファンの多い有名絵師のことである。
心の底から妬んでいるのだろうが、こうしてネタにできて、かつ向上意欲に繋がるのなら嫉妬心も悪いものではないだろう。
一方今や有名な5chのなんJ。
なんJにも、「絵スレ」というものが存在する。名前の通り自分達の描いたイラストをアップロードして感想を言い合うスレなのだが、あの板では基本的に馴れ合いは馬鹿のやることとされている。
そんななんJで唯一馴れ合いを咎められないスレ、それが「絵スレ」である。
だが、その馴れ合い方は非常に歪んでいる。左程上手いとは言えない絵は褒め合うのだが、プロのような絵が投下されると一変、村八分のようなことが起こる。
「なんJ 絵スレ 高木さん」で検索しろ。
絵師達の強い承認欲求と嫉妬心。なんJの絵スレはそれらの事象を見事に体現してくれている。
では何故絵師は人一倍承認欲求と嫉妬心が強いのだろうか。
まず、インターネット絵師はリアルだと暗めの人間が多い……と思われる
趣味はインドアで、休み時間には1人で絵を描いていたような人間が多数派なのではないだろうか。
少なくとも「明るい陽キャ」のようなタイプはかなり少ないだろう。
そうなると誰かに頼られたり、クラスの人気者だったりした経験は乏しく、リアルで承認欲求を満たせる機会は少なかったはずだ。
そんな人間がインターネットに絵を投下するとちやほやされる。現実とネットにおける需要と供給の違いである。
リアルで承認欲求が満たされることが少ない分、その喜びは計り知れないものだろう。
そして、その喜びを奪うものがいるとしたら、自分より上手い絵を描く人間の存在である。承認欲求を満たす喜びが大きい分、その弊害に対する嫉妬心も強くなるはずだ。
今回は絵師について書いたが、俺がインターネットをする際、よく覗く場所が絵師界隈なので色々な部分が目立って見えるのかもしれない。
あくまで俺の主観なのでこの記事を鵜呑みにしないで欲しい。
そして最後に書くことがあるとすれば、俺も神絵師になりたい。